0.通関士試験の合格ライン予想
問題の難易度を考えると、各科目について「最低でも60%以上」だと思われる。
具体的には、つぎのとおりである。
A=得点する
B=得点したい
C=難しい
狙いたい得点=「得点する(A)」+「得点したい(B)×1/2」
【参考】
・第57回通関士試験の試験問題について(税関)
1.通関業法(狙いたい得点…40.5点/45点)…90%
第1問
イ A
ロ A
ハ A
ニ A
ホ A
第2問
イ A
ロ A
ハ A
ニ A
ホ A
第3問
イ A
ロ A
ハ A
ニ B
ホ A
第4問
イ A
ロ A
ハ A
ニ A
ホ A
第5問
イ A
ロ A
ハ A
ニ B
ホ A
第6問 B
第7問 A
第8問 A
第9問 A
第10問 C
第11問 A
第12問 A
第13問 A
第14問 A
第15問 A
第16問 A
第17問 B
第18問 A
第19問 A
第20問 A
2.関税法等(狙いたい得点…43点/60点)…71%
第1問
イ B
ロ B
ハ A
ニ A
ホ B
第2問
イ A
ロ A
ハ B
ニ C
ホ B
第3問
イ A
ロ A
ハ A
ニ A
ホ A
第4問
イ A
ロ A
ハ A
ニ A
ホ C
第5問
イ A
ロ A
ハ A
ニ A
ホ A
第6問 C
第7問 C
第8問 C
第9問 B
第10問 A
第11問 C
第12問 B
第13問 A
第14問 B
第15問 A
第16問 A
第17問 A
第18問 C
第19問 A
第20問 A
第21問 A
第22問 B
第23問 A
第24問 A
第25問 A
第26問 A
第27問 A
第28問 A
第29問 A
第30問 A
3.通関実務(狙いたい得点…35点/45点)…77%
第1問
(a) A
(b) A
(c) A
(d) B
(e) B
第2問
(a) A
(b) A
(c) A
(d) A
(e) A
(f) A
(g) A
(h) A
(i) A
(j) A
第3問 C
第4問 B
第5問 C
第6問 A
第7問 A
第8問 A
第9問 A
第10問 A
第11問 B
第12問 A
第13問 C
第14問 C
第15問 A
第16問 A
第17問 C
4.総括
以上のような出題構成であり、昨年と比較すると「通関業法…簡単」「関税法…同程度」「通関実務……難しい」出題であったが、全体として基本的な学習をしていれば合格ができる年度だったと思われる。
なお、最近17年間で、比較的、受かりやすかった回は、
平成29年(第51回)21.3%
令和2年(第54回=前々々回)16.9%
令和3年(第55回=前々回)15.8%
令和4年(第56回=前回)19.1%
であり、それ以外の回は15%以下である。
上記の回の合格率が高かったのは、通関実務で6割以上の得点をしやすい出題であったからであるが、今回もその傾向が継続されている。しかし、前回よりも通関実務が難しい出題であったので、「前回よりも合格率は下がる」ことが予想される。
【2023年11月7日追記】と思っていたが、実際は約5%の上昇となった。
最後に、毎年同じようなことを書いているが、全体としての合格基準について思うこと………
そろそろ、
業法‥‥‥‥‥○○点以上
関税法等‥‥‥○○点以上
実務‥‥‥‥‥○○点以上(ただし、通関書類の作成要領(申告書)と計算式とを合計して○○点以上とする。)
といった、合格基準の発表があっても良いような気がしている。