第55回通関士試験の通関実務合格ライン予想

通関士試験の通関実務。問題の難易度を考えると、60%以上だと思われます。
具体的には、つぎのとおりです。
※目標=「得点する」+「得点したい

【輸出申告書】各1点 目標………5/5
a 得点する
b 得点する
c 得点する
d 得点する
e 得点する

【輸入申告書】各1点+2点 目標………15/15

a 得点する
b 得点する
c 得点する
d 得点する
e 得点する
f 得点する
g 得点する
h 得点したい
i 得点する
j 得点する

【選択式】各2点 目標………6/10
3問 得点したい
第4問 
得点したい
5問
 難しい
6問
 難しい
7問
 得点したい

【計算式】各2点 目標 ………10/10
第8問 
得点する
第9問 
得点したい
第10問 
得点する
第11問 
得点する
第12問 
得点する

【択一式】 各1点 目標 ………2/5
第13問 難しい

第14問 
難しい
第15問 
得点する
第16問 
難しい
第17問 
得点する

以上のような問題構成であったので、「得点する」のみの正解でも、45点中28点の得点が可能であったと予想します。

【全体としての合格基準について思うこと(超個人的所感です。)】

最近15年間で、比較的、受かりやすかった回は、
平成29年(第51回)21.3%
令和2年(第54回=前回)16.9%
それ以外の回は、15%以下である。

前回の合格率が高かったのは、実務が比較的6割をとれる出題であった、からだと思われる。
今回、前回以上に実務の点数が取りやすい問題が出題された。
そうすると、
①合格率が上がる
②合格率を15%以下となるように調整する
などがありうるが、前回の「実務が比較的6割をとれる出題」であったのに、それ以上解きやすい出題をしていることが、少し気になる。

例えば、確実に実務の事務処理能力のあることが合格基準とされ得ることもあるのではないか。とくに申告書や計算問題を大きく間違える合格者を減らそうとしている意図があるのではないだろうか。

そうすると、
業法‥‥‥‥‥6割以上 とか ○○点以上 とか
関税法等‥‥‥6割以上 とか ○○点以上 とか
実務‥‥‥‥‥6割以上(ただし、通関書類の作成要領(申告書)と計算式とを合計して○○点以上とする。) とか………
といった、合格基準の発表もあるような気がしてならない。