0.通関士試験の合格ライン予想
問題の難易度を考えると、各科目について「最低でも60%以上」だと思われる。
具体的には、つぎのとおりである。
A=得点する
B=得点したい
C=難しい
狙いたい得点=「得点する(A)」+「得点したい(B)×1/2」
【参考】
・第58回通関士試験の試験問題について(税関)
1.通関業法(狙いたい得点…42.5点/45点)…94%
第1問
イ A
ロ A
ハ A
ニ A
ホ A
第2問
イ A
ロ A
ハ A
ニ A
ホ A
第3問
イ A
ロ A
ハ B
ニ A
ホ A
第4問
イ A
ロ B
ハ B
ニ A
ホ A
第5問
イ A
ロ B
ハ A
ニ B
ホ A
第6問 A
第7問 A
第8問 A
第9問 A
第10問 A
第11問 A
第12問 A
第13問 A
第14問 A
第15問 A
第16問 A
第17問 A
第18問 A
第19問 A
第20問 A
2.関税法等(狙いたい得点…36.5点/60点)…61%
第1問
イ A
ロ A
ハ A
ニ C
ホ B
第2問
イ B
ロ B
ハ B
ニ C
ホ C
第3問
イ A
ロ A
ハ A
ニ C
ホ A
第4問
イ A
ロ B
ハ B
ニ B
ホ A
第5問
イ A
ロ A
ハ A
ニ A
ホ A
第6問 B
第7問 B
第8問 C
第9問 B
第10問 B
第11問 B
第12問 B
第13問 A
第14問 B
第15問 C
第16問 B
第17問 B
第18問 C
第19問 B
第20問 A
第21問 B
第22問 A
第23問 A
第24問 B
第25問 A
第26問 A
第27問 A
第28問 A
第29問 C
第30問 B
3.通関実務(狙いたい得点…32点/45点)…71%
第1問
(a) A
(b) A
(c) A
(d) A
(e) A
第2問
(a) A
(b) A
(c) A
(d) A
(e) A
(f) A
(g) A
(h) A
(i) A
(j) A
第3問 C
第4問 B
第5問 C
第6問 B
第7問 C
第8問 A
第9問 B
第10問 A
第11問 A
第12問 A
第13問 C
第14問 C
第15問 A
第16問 C
第17問 C
4.総括
以上のような出題構成であり、昨年と比較すると「通関業法…簡単」「関税法…やや難しい」「通関実務……同程度」の出題であったが、全体として基本的な学習をしていれば合格ができる年度だったと思われる。
なお、平成29年(第51回)以降で、比較的受かりやすかった回は、
平成29年(第51回)21.3%
令和2年(第54回)16.9%
令和3年(第55回)15.8%
令和4年(第56回)19.1%
令和5年(第57回=前回)24.2%
であり、それ以外の回は15%以下である。
上記の回の合格率が高かったのは、通関実務で6割以上の得点をしやすい出題であったからであるが、今回もその傾向が継続されている。しかし、前回よりも関税法がやや難しい出題であったので、「前回よりも合格率は下がる」ことが予想される。
なお、関税法がやや難しい出題となったものの、試験問題として見たときに正答を選ぶことはそれほど難しくなかったものと思われる。よって合格基準は、例年どおりの各科目「満点の60%以上」となると思われる。